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開業準備~現在


病院内にはバレないように、水面下で開業医の知人に相談したり、独自に情報収集したり、講習を受けたり、開業支援をしてくれたチームと構想を固めていった。世界に激震を与えたCOVID-19の影響で自分が思っていたより開業時期は遅れた。年齢的にはこれ以上遅らせるメリットはないと考え満を持して行動に出る。構想はできていたので動き出したら割と早かった。夜や休日に頻繁におじさん達と面会し(笑)、人生でかつてないほどのメールのやり取りもした。細かな決定事項もすべて自分が対応、世の中の社長って大変だと思った。CEOと呼ばれるためには必要と思い頑張った。そこで気付く、社会人としての常識が欠如していることに。狭い世界の中で生きてきた、昼も夜もなく働いてきたが病院という閉ざされた世界の中でだけ、世の中から見たら一般常識のない超スペシャリスト集団。何だかやっと社会人デビューした気分。医師としてはもちろんだが経営者としての責任も重いが毎日が楽しい。もっと早くするべきだった。

スタッフ募集、面接が少し楽しみだった。応募はあるのか、どんな人が来てくれるのか、1人も来なかったらどうしよう、不安もあった。幸い自分に賛同し一緒に前職を退職し転職してくれたstaffもいる。本当に公務員やめるの?公務員続けた方が福利厚生とか良くない?給料減るよ?とは聞いてみた。2つ返事で“YES”だった。自分をここまで認めてくれる人もいるのだと頑張ってきたことが報われた気がした。本当にありがたかったし感謝しかない。Key manは確保できた。これでstaff探しの心労がだいぶ楽になる、心底そう思えた。面接には大勢が来てくれた、自分としては納得のいく人選ができた、このメンバーとなら頑張っていける、はず…たぶん…きっと。Staffには、最初に辞めた人には不幸の手紙を送り続けると言ってある(笑)。送らないで済むことを願う。

開業して数か月が経過した。自分は病院にいるよりクリニックにいる方が今までより多くの人に貢献できると思う、間違いない。診察診断学に重きを置き、ひとまず何でも診られそうなものは診て考える、自分の診療スタイルに合っている。やりたいようにやれ窮屈さも感じない。人間関係で気を遣う必要も減った。組織が合っていない、協調性がないだけ、とも言う。ただ自分一人にかかる負担は増え責任は増した、医師として・CEOとして(笑)。開業前からいろいろ考えて、調べて、やってみて。これはstaffに任せよう、これも任せよう、あれも任せよう…みな何でもやってくれてありがたい。結局大事なのは優秀なstaffを雇うことである。面接をたくさんした甲斐があるってもの、本当にありがとう。

当院では【ひとまずは何でも診よう】という精神で診療をしている、子供も大人も。明らかな外傷や精神疾患、クリニックなので動けない・意識がないなど重症の方は対象外だが。もちろん当院ですべて完結という訳にはいかない疾患や状態も多々あるが、根拠のある診断や方向性をつけて紹介するように努力している。今後も“質を落とさず“診療をしていこう。