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よし、開業しよう


何を隠そう9年間静岡県庁職員、その後12年間磐田市職員だった。21年間公務員だったが公務員らしさは全く無かった。なりたい職業の常に上位の公務員、恩恵にあずかることはなかった。なぜみな公務員になりたいのだろう。公務員感を感じてみたかった。

21年間勤務医をした。少しは地域の役に立てたのではないかという程度は働いたと思っている。ありきたりだが若いころの給料を時給換算したら…恐ろしくて計算できない。働き方改革なんてものはなかった。今は良い時代になった。医師も人間、休みも必要、寝ないで働いて良いパフォーマンスができるとは思えない。当直をしようなんて考えた人にやってもらいたいくらいだ。しっかり働いてゆっくり休めばよい。当たり前のことが当たり前に言われる世の中になってきた、これは良いこと。間が悪いことにこのタイミングで開業することになる。医師の働き方改革など開業医には関係ない。だがスタッフにとってはホワイトな職場にすることは決意、ここで働くことにして良かったと思ってもらいたい。

もともと開業するつもりで医師になった訳ではないし後を継ぐべきところもない。しかし、いつからか開業を考えるようになった。当たり前だが経験年数とともに勤務医としての成長は鈍化する。良くも悪くも変化が乏しくなり惰性というと聞こえは悪いが、ムラが無くなるとも言える、それが良いという人もいるだろうが自分は思えなかった。つまらないというと語弊があるが、新たな挑戦がしたくなった。基本飽きっぽい性格なので刺激が欲しくなったのだろう。

 定年を65歳と考えると働き始めて約半分が経過し、半分は勤務医として走り続けた。あと半分は地域への恩返しということも含め開業医として地域医療をがんばろう、そう決心するまで時間はかからなかった。数年前当時の上司に相談した。すぐではないが数年以内に辞めようと思っていると。「俺も・・・」、紆余曲折がありつつ、退職時期は一緒にならないようにと思いつつ(思っていたのは自分だけかもしれないが)、結局一緒に退職することになった。皆さん申し訳ありませんでした。